神経痛にはどのような治療法があるだろう
各種神経痛に対する治療方針としては、基本的には痛みを除去ないし緩和するということに重点が置かれます。以下では、神経痛別に代表的な治療法をみていきたいと思います。
①座骨神経痛の治療法
薬物療法、電気療法、物理療法が基本となります。手術が必要な場合もあります。痛みに対しては神経根ブロック注射などの対症療法を使います。
②肋間神経痛の治療法
薬物療法と物理療法が基本となります。外科手術が必要な場合もあります。痛みに対しては神経根ブロック注射などの対症療法を使います。
③三叉神経痛の治療法
三叉神経痛の治療に当たっては原因の特定がとりわけ大切なものとなります。難治性のものでは三叉神経ブロックで痛みを抑えます。原因が特定できない場合には、抗痙攣薬が痛みを抑えるのに有効です。また、大量のビタミンB12の注射が投与される場合もあります。なお、三叉神経の眼の部分に好発するヘルペス感染症に対しては薬物療法で対処します。また、薬物療法で効果がでない場合には、外科手術や神経根ブロック療法で対処することになりますが、時に合併症が発生することもあります。
④後頭神経痛の治療法
後頭神経痛の場合も基本的には他の神経痛の処理と同様ですが、怪我による神経痛の発生の場合には、まずは頭蓋骨の骨折や頭蓋内出血などの処理の仕方如何で神経痛が出るかどうかが決まる場合があります。